革に感謝

革に感謝

趣味でレザークラフトを楽しんでいます。作り手の目線で感じたことを書き留め、少しでも誰かの役に立てたらなと思います。

革時計

ありがとうございます。

さだです。

 

 

今回は、革で時計を作ったよというお話です。

 

以前、お世話になっているフォロワーさんの誕生日を教えてもらい、何かプレゼントしようと企んでおりました。

最初はオリジナルデザインの馬蹄型コインケースを作ろうと思ってましたが、型紙作成にも着手できないままその日が近づいてしまいました。

 

これはマズイということで馬蹄を諦め、他のアイデアを練ることに。

 

突然降ってきたアイデア

 

『革で時計なんてどう?』

 

針を動かす機構(ムーブメントというらしい)は100円ショップで購入できるそう。

革で文字盤を作り、ムーブメントを取り付ければ時計の出来上がり🎵

文字盤はフライングディスクの木型を使えば綺麗な時計になりそう✨とイメージが固まったところですぐに着手。ウェットフォーミングは成型と乾燥に時間が掛かるのでね。

 

それでは制作に移ります。

 

まずはウェットフォーミングからのカット。

ざっくり荒裁ちしてから外周を罫書き通りにカットします。

中心の穴はポンチで。

ムーブメントの取説では9mmの穴と記載されてましたが、近所のホームセンターには8mmと10mmのものしかなかったので10mmで開けてます。

ハンマーの騒音を避けるため、手でポンチをグリグリと押し込んで開けました。

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内側を縫います。

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糸を強調させたかったので、糸が二重になるよう縫います。

1周してからもう1周する方法もありますが、1周目の糸が穴の両端にガッチリ居座ると2周目の糸を通すスペースが無くなってしまって縫い目が乱れると予想して、一目ずつ二重にする方法を選択しました。

 

で、外側も同じように

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縫い終わり、コバを磨き、ムーブメントを取り付けて完成🎵


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イメージ通りいい感じ(*´∀`)♪

糸を強調した理由ですが、この糸は6Tleatherworksさんから購入した蓄光糸でして、暗くなると糸が光ります。


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一日の終わりに『よくがんばりました!』と二重丸が浮かび上がる仕掛けです🎵

 

喜んでもらえますように🎵

 

この記事を読んで自分も作ってみたいなぁと思ってくれた方、もう少しカッコいいキットのリンク貼っておきます。

 

 

 

 

ではまた!

ミニフライングディスクを作ってみました!

ありがとうございます。

さだです。

 

 

10月にリング型のフライングディスクを作りましたが、仲間内ではかなり好評でした。

(*´∀`)♪

TwitterInstagramでもたくさんのいいね👍️を頂きました。

ありがとうございます🎵

 

その投稿時には『フリスビー』と書いてましたが、フリスビーはワーム・オー(Wham-O)社の登録商標らしいので、今後は『フライングディスク』と表記します。

 

 

 

 

で、タイトルのミニフライングディスクについて。

 

好評だったフライングディスクをもう少し小さくして、ウェットフォーミングで作れないかと考えました。

ウェットフォーミングにする理由は、芯材を無くしたかったから。

床革の有効活用としてはいいんですが、結構たくさんの床革が必要になるので、普段あまりたくさんの革を購入していない私は調達に苦労するんですよね。

まぁ買っても安いんですけどね。

 

今回作ろうと思ったサイズは、直径が約10cmの小さめのリング型。

このサイズにしたのは、一般的に販売されているA4サイズの革で作れるようにしたかったから。

 

10cmサイズのリングを絞るための型は、自力での制作が無理そうだったので、Twitterのフォロワーさんのヨネさんにお願いしました!

「こんな感じの型を作れますか?」と相談したところ快諾してくれました。

いつもありがとうございます🎵

 

それでは制作工程を紹介します。

 

15cm × 15cm くらいにカットした革を濡らし、型にセット。

C型クランプで少しずつ均等に絞っていきます。


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このまま1~2日くらい放置して乾燥させました。

型から外してみると


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くっきり綺麗に絞れてました(*´∀`)♪

裏側に平らな革を貼り、カットして縫ってコバ磨いて完成!


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縫い代を含めた全体の幅は約11cm。

市販のフライングディスクと比べると、かなり小さいです。

芯材は入れてないけど革の張りだけでしっかりしてる印象です。

芯材入れなくて正解だったかも。

 

外で思いっきり投げてみたいところですが、最初に絞った作品は、木型作りに協力してくれたヨネさんにプレゼントするので我慢します。

 

後日、ヨネさんが実際に投げた動画を投稿してくれました(*´∀`)♪

 

遊んでいる最中に落としてしまっても、踏みつけたりしない限りは簡単には壊れないようですね。

これで遊んでみたいという方はオーダー受け付けますのでお気軽にご連絡ください🎵

(材料費と少しの手間賃を頂戴しますのでご理解ください)

木型を購入したいという方もご連絡お待ちしてます🎵

\(^-^)/

 

 

ではまた!

革でフリスビーを作った話

ありがとうございます。

さだです。

 

 

タイトルにもある通り、今回は革でフリスビーを作ったよというお話しです。


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ある日の朝、目が覚めた時に「フリスビーやりたい!」と思いました。

(何故そう思ったのか自分でも分かりません)

布団の中でゴロゴロしながら、フリスビーを投げている妄想を繰り広げていたところ

「あれ?これって革で作れるんじゃない?」

とアイデアが湧いてきました。

 

そこから航空力学について調べ始め、自分が理想と思う形状と少ない技術でどこまで作り込めるかを天秤にかけた結果、一番シンプルな形しか作れないと判断。

こんな感じ↓

 

これならウェットフォーミングでいけそうなので、木型のサイズや段取りをイメージ。

 

よし!これで実現出来る!

 

念のため誰かが先に作ってないかと検索してみると、すでに2件がヒット。

しかもそのうち1件は販売までしてる。

( ´゚д゚`)アチャー

 

自分が最初ではないことに軽くショックを受けつつも、作りたい欲求の方が圧倒的に強いから作っちゃお!

と何度も段取りをイメージしてたら、ある衝撃的な事実に気付きました。

 

「これって、ひっくり返したら ただのトレイやない?」

 

そうです。

トレイの作り方としてネットで大勢の方々が紹介してる作り方と全く同じ。

出来上がったものの形状も全く同じ。

 

前例もあり、形状もトレイと同じとあってはオリジナルと言えない気がしてしまい、急激に作りたい欲求が萎んでいきました。

 

初めに作りたいとワクワクしてからここまでで小一時間の出来事です。

(ToT)

 

それから何日か経過したある日、フリスビーには別の形がある事を思い出しました。

中央に大きな穴があるリング状のやつです。

 

 

この形ならまだ誰も作ってないんやない?

とネットで検索してもヒットせず。

これなら自分のオリジナルだと胸を張って言える!

 

運動不足気味の子供たちと一緒に遊ぶのを想像しながら、重い腰を上げてようやく着手しました。

 

 

まずは全体のサイズを決定。

一般的に投げやすいとされるサイズは直径23cm前後らしい。

でも自分の手が小さめなのと子供たちと遊ぶことを考慮して22cmとしました。

 

次に芯材選び。

軽くて丈夫、衝撃にも耐えられてある程度の柔軟性もあるもの。地面に落下しても割れたりせず、変形しても元の形に戻るもの。

 

最初に浮かんだのは床革でした。

厚紙でも出来そうだけど、一度折れたら戻らないから却下。

でも余ってる床革を出そうとしましたが、見つかりません。

・・・あったはずなのに・・・

 

代わりのものが浮かばず、レザークラフトの大先輩の方々に相談しました。

流石は達人揃い。いい案がどんどん出てきます。

 

方向性が固まり、メインの革をどれにしようかと在庫を物色していたら、なんと見つからなかった床革がひょっこり出てきました!

これでお金をかけずに作れる🎵

肝心のメインの革は、自分のバッグ用に買っておいた白のクロム鞣しに決定。

 

型紙を作りながら芯材を試作。


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下側は平らに、上側はアーチ状になるようにします。こうすることで上側と下側で気圧差が生まれ、その差が揚力(浮かぶ力)になります。

 

型紙を参考に革を切り出し、革の裏面に直接ボールペンで線を引いて芯材を貼ります。


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上から革を被せて貼り合わせ、芯材の外側と内側を縫います。

使った糸はビニモMBT 1番の桃色(色番号-13)。


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この状態で部屋の中で軽く投げてみたらいい感じ🎵

全力で投げたい欲求を抑えながら中央をくり貫いて完成!!

コバ処理はしません。自分用だし面倒だから。
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家族で海にドライブする事になったので、できたてホヤホヤのフリスビーを持ってレッツゴー🎵

 

海に到着し、砂浜で緊張の第一投!

 

ギュイーンと大きく曲がり砂浜にザクッ!

!Σ( ̄□ ̄;)

でも砂地だから変形もせず、砂を軽く払うだけで問題なし!

 

何度か投げる姿を撮影しましたが、上手く撮れず断念。

その中でも一番分かりやすい動画を、制作途中の写真と合わせて編集しました。

(初めての動画編集です)

 

その後は家族でフリスビー三昧🎵

子供たちが喜んでくれたので、作ってよかったなぁ~と幸せを噛みしめながら帰路につきました。

(*´∀`)♪

 

 

この記事を読んで自分も作ってみたいと少しでも思った方は、簡単に作れるので是非挑戦してみてください。

自分が作ったフリスビーが飛んでいくのは感動ものですよ🎵

 

 

ではまた!